へんろみち

新居浜市と四国中央市の境から境目峠までのおよそ35キロのへんろみちは、讃岐街道、三角寺道、金川道、山半田道、椿堂ルートを経て、境目峠に至ります。この道が、現在、数多くのお遍路さんが歩いているへんろみちです。

現在、三角寺から平山地区へは、市道平山三角寺線(24036)を歩くお遍路さんがほとんどですが、四国中央遍路道ボランティアでは、金川道(三角寺から西金川地区へ下り、東金川地区で土佐北街道と合流するルート)を推奨しています。

讃岐街道

新居浜市から四国中央市に入り、土居地区、豊岡地区、寒川地区、具定地区を通り、中之庄地区のへんろわかれに至るへんろみちです。

古い標石や常夜燈が残っているかつての国道は舗装された道ですが、空海ゆかりの西福寺や三度栗地蔵院、そして、延命寺(四国別格二十霊場)、かつては下参宮と称された由緒ある村山神社などが鎮座していて、いにしえの風情を感じられるへんろみちです。

特に土居地区では、新道と旧道が合流したり分かれたりを繰り返し、新旧それぞれの個性を楽しめます。

三角寺道

中之庄地区のへんろわかれで讃岐街道と分岐して中曽根地区、上柏地区、平木地区を通り、三角寺へ至るへんろみちで、数多くの標石や丁石が残っていて、へんろみちの風情が存分に味わえる道です。

途中、紙の町の発展に大きな影響を与えた銅山川疎水事業の完成を記念して整備された戸川公園があり、ここでひと休みしてから三角寺へ登るお遍路さんもたくさんいます。

当サイトでは、銅山川疎水事業の工事期間中にお遍路さんが通ていた迂回ルートや横尾地区と平木地区の境界から分岐する旧道、三角寺の西側を通る旧道も掲載しています。

 

金川道

三角寺から三角寺川に沿って西金川地区へ下り、東金川地区で土佐北街道と合流して平山地区へ至るへんろみちです。

西金川地区へ下るルートは新旧二つ存在していて、しこくのみちの道標が示す舗装された新道を通るお遍路さんがほとんどです。未舗装の旧道(現在の正式名称は三角寺朝日線)は長年に渡り放置されたままで荒れ放題でしたが、2017年の12月から2018年の3月にかけての修繕作業でなんとか通れる状態になりました。

三角寺口バス停では、しこくのみちが示す新道(立川街道)とさらに三角寺川に沿って進む旧道に分かれます。旧道を進み、白石川を渡ると土佐北街道と合流します。

 

山半田道

平山地区で土佐北街道と分岐して横川地区を通り領家地区に至るへんろみちです。

しこくのみちの道標は舗装された道を示していますが、横川へ下りて横川に沿って進み、再び舗装された道と合流するルートがあります。

椿堂ルート

領家地区に入った後、椿堂(四国別格二十霊場)を経由し、国道192号線を通り、境目峠へ至るへんろみちです。

国道と旧道を交互に通り、七田バス停から分岐して境目峠に至ります。

また、七田地区の旧道から分岐して三県境の境目に至るへんろみちがあります。