讃岐街道は関川に架かる熊谷橋を渡った後、ゆるやかに上ります。

熊谷橋を渡ってすぐ左側に弘法の館があります。熊谷橋の手前から大きな看板に目を惹かれ、寄って見ようかなという気持ちが浮かんでくるほど目立っています。弘法の館はお遍路さんの休憩所で、中に入ると飲物などのお接待が用意されています。また、敷地内の民家の前に簡易トイレも設置されています。

弘法の館のすぐ先、左側に熊谷地蔵尊があり、すぐ傍の民家の庭先に珍萬一石がひっそりと佇んでいます。

ゆるやかな上り坂は理容院付近で落ち着き、琴平宮と刻まれた常夜燈を過ぎてほどなく千足神社参道との分岐点に差し掛かります。

左右に狛犬が鎮座する分岐点から南の参道を見ると、石柱の石門と鳥居があり、参道が奥まで伸びています。この参道は古地図に千足神社道と記されています。分岐点の角には千足神社と真鍋豊平の案内が設置され、傍に地蔵尊があります。

ゆるやかに下り始め、中曽川を過ぎると、讃岐街道は二手に分かれます。

左の道が下手道で、ゆるやかに下りながら、関川郵便局、関川小学校を通過します。

一方、右の上手道(西福寺道)は、すこし上ってから、地蔵尊と薬師堂を通過して、三度栗伝説の地、西福寺へ向かいます。

明治初期に作成された古地図にはこの道は記されていませんので、おそらく明治以降に開通した道と思われますが、古い民家が残る幅の狭い道に風情が感じられます。


ピックアップ情報

弘法の館

熊谷橋を渡った所の左側にあるお遍路さん休憩所です。明るい部屋にテーブルと椅子があり、お接待も用意されています。また、休憩所の外、敷地内の民家の前に簡易トイレが設置されています。

関川のせせらぎが心地よい癒しの休憩所です。