地蔵峠から下り始めるとほどなく傾斜が急になります。苔がむした岩の上に枯葉が積もり、足を滑らせて転倒の恐れがある急な坂は慎重に下る必要があります。林道から開けた場所に出ると鉄塔が聳え立ち、その前に建つ地蔵丁石を通過すると「馬場の桜」があります。その後も急な坂を下り、大窪地区で市道上市仲線をショートカットして、さらに急な坂を下ります。市道市仲線を横切り、急な坂と急な石段を下ると、左側に中務茂兵衛の標石が建っています。ここが堀切峠へ向かう遍路道との分岐点です。標石を通過すると雰囲気が変わり、その先に仙龍寺の不動堂が建っています。

不動堂から八丁坂が始まります。八丁坂は次第に傾斜が急になり、道が滑落してかなり幅の細い場所を通過します。後藤玄哲坂は八丁坂でも最も急勾配で、急な石段は足が滑りやすく転倒の恐れがあります。やがて清瀧道との分岐点に差し掛かります。八丁坂はこの先で道がえぐられるように崩落しています。以前は絶壁の崖が目に映り恐怖感を与えていましたが、崖に生えた木が背を伸ばし、絶壁の崖を隠しているため、恐怖感は薄れています。その後、弘法大師修行之岩窟への分岐点を通過して、さらに急な石段を下ると仙龍寺の本堂に到着します。

清瀧道

八丁坂との分岐点で右へ入り清瀧へ向かいます。新四国の御本尊石仏が建ち並ぶ道を上って下って、また上って下り、清瀧の下の沢に至ります。沢の手前で右へ、階段を上って橋を渡り、清瀧に近づきます。かつて空海が修行をしたという清瀧は厳かな空気に包まれた神秘的な瀧です。

沢を渡って仙龍寺へ向かいます。上って下って、また上って下り、八丁坂に劣らず急勾配の坂を下ります。やがて本堂の屋根が見えるようになり、弥勒堂、仙人堂を経て、本堂に下ります。


ピックアップ情報

金光山 遍照院 仙龍寺

三角寺奥之院 真言宗大覚寺派

四国別格二十霊場第十三番札所

仙龍寺公式HP

弘法大師修行之岩窟

弘法大師修行之岩窟の石標から右へ、妖しげな細い道を進むと右側が滑落してスリリングな場所に至ります。左の岩場を見上げると岩窟が見えます。岩場をよじ登り岩窟の中へ入ると弘法大師像が迎えてくれます。